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Class Supplement (上智国際教養 3)

2011年11月6日

Lesson 3
Reading  各段落の要旨   
文化変容(acculturation)
1. 異文化の融合→文化変容 混合主義(syncretism)
2. 宗教の混合主義 〈例〉キリスト教+マヤ人の宗教
3. 文化変容の有無-二つの文化の関係による
   支配者側 文化上と認識→文化変容無し 〈例〉オーストラリア 英文化一色
4.  被支配者側 文化上と認識→支配者側文化が同化〈例〉ゴート人がローマ文化に同化
5.  支配者側 文化下と認識→支配者側文化が同化 〈例〉モンゴル人が中国文化に同化
6.  対等関係→文化変容無し 〈例〉英仏(表面的文化融合のみ)
7.  被支配者側 文化下と認識→被支配者側の急速な同化 〈例〉豪(aborigine)、北米

千年王国運動(Millenarian Movements)
1. 被支配者側 文化変容による混乱→千年王国運動  自文化復興・永続→救世主待望
2. 救いの千年信仰 預言者
● Cargo cults  1931~ ニューギニア・メラネシア
洪水が支配者撃退+物資供給の予言 信仰から農耕止 
3.    預言者ら逮捕後も多発 後にキリスト教と融合 文化変容の制御願望
4.  ● Ghost Dance Movement 19世紀 北米
     第1次 地震で支配者滅・自民族の死者復活予言→信仰弱体化→文化変容加速
5.    第2次 救世主・死者復活・民族復興予言→保護地区への強制定住反抗→虐殺
6. 千年王国運動の共通点
   ● 小規模分散型社会・科学技術低 ● 被支配者側文化への強制的同化に反抗
● 超自然現象による解決-自文化論理による現実対処(大前提は虚構)
7. 千年王国運動の目的  自文化を脅かす他民族+風習+価値観の除去or統御
8. 千年王国運動の発生=反発できるだけの自文化存続の印
   異文化支配による混乱への反応
残存する自文化と異文化により誤解された自文化から有意義な文化確立めざす
9. 現代の千年王国運動
● Naparama 1980年代 モザンビーク 長期に渡る内戦から発生
10.    “vaccination” =戦士を不死身にする儀式
11.    精神性で圧倒 内戦収束と共に消滅
12.  ● 急速に産業化する社会にも存在 孤独な人々 新たな価値観の模索
     米 カルト集団 →予言実現せず殺害・集団自殺により終焉   
13. 現存する千年王国運動 思想宗教
   エホバの証人他  魔術・飛躍した宗教思想を排除した成功例(ケニア→政治運動に発展)

14. 支配者側-既存文化への影響考慮無し→急速で壊滅的な文化変容
15.  Purali族 パプアニューギニア
部族間の戦い・人食いの風習
16.       男子成人(戦士になる)儀式=敵の死体の一部(敵の力)を食べる
17.    ヨーロッパ人定住 初期-互いにほぼ無干渉 文化変容し
18.    接触頻繁化→戦い・人食い禁止→成人儀式が不可能に
19.    [戦い・人食い=Pural文化の中枢] 破壊→文化崩壊→人口減少
20.  支配者側文化が圧倒的に強く被支配者文化の中枢を破壊→文化崩壊・人口減少
21.   善意の干渉(部族間の戦い・人食い禁止)→結果的にethocide(民族皆殺し)

Lecture Transcript 各段落の要旨

1. グローバル化とは? グローバル化と文化(特に少数民族文化)の関係は?
2. グローバル化 = 通信・交通手段の低価格化→世界が狭くなった
3.  関税障壁撤廃+市場開放、自由貿易圏の確立(EU、北米自由貿易協定)、 国家消失論
4.  思想のグローバル化
    二分法-グローバル化における2極対立=米文化対伝統文化(McWorld vs jihad)
5. ● 世界の均一化 (米飲食店、米映画等) ● 民族・宗教の派閥化 (原理主義)
   物の流れでグローバル化が見える―本マグロの流通経路
6.    本マグロ漁-人とマグロの戦い→New England漁師の男らしさ文化

1.    買い付け-日本人の見かけ重視《生鮮食品》←New England漁師にとって謎
輸送―冷凍でJFKへ空輸→東京築地に海路輸送→寿司店(一部米寿司店へ)
2.    本マグロ・寿司の意味-土地・扱う人により異なる 
3.    グローバル化→現地化 McDonald’s-日本人では食事ではなくおやつ
4.                           アメリカとは異なる食べ方

1.    グローバル化の現地不適合
Yanamamo族-キリスト教布教とベネズエラ政府の侵入
2.      キリスト教布教拠点への呼び込み(病院等)
住居の変化: お互いの生活が見える住居→西洋式長屋個別住居
3.       私物無し→私物の溜め込み可能、信頼感・きずな低下、長屋→伝染病
4.      都市生活者化-政府への取り込み 若者を公務につける-長老の権威失墜
5.     ブラジルのyamanamo-金鉱発見→保護区で違法採掘→環境破壊
6.                      狩猟不可能 水銀汚染→生活手段喪失

1.    グローバル化の現地適合
      Kayapo族-広大な保護区で以前と同じ生活
2.      金鉱使用料→富裕化→科学時術うまく取り込み
無線交信
3.               ビデオ配信、飛行機警備
4.               Body Shoppeと取引 原住民らしさを活かす
5. StingとRopni「酋長」西洋の期待に合わせた呼び名
               「自然と共に生きる人々」とアマゾン保護運動

1.      ダム建設計画―反対の申し立て
2.            会議…海外プレス+「原住民」強調→成功
             西洋人のイメージに合う原住民らしいルックスが功を奏した
3.    Maya(グァテマラ)-伝統農業による作物=精神的支え 集約農業
       政府市場自由化
4.       関税撤廃により国内の麦生産打撃
5.       輸出用外来作物生産-集約農業適合
6.        伝統的農業形態及び生活形態継続+貯蓄可能

1.       米でブロッコリ消費量増加-緑色の野菜-健康志向
 ブロッコリ: アメリカ-健康食の象徴、グァテマラ農夫-生活手段
2.       Tecpan発展-固定電話、携帯電話、インターネットカフェ、ビデオ屋等
3.        富裕化により伝統農業強化+西洋文化取り込み
          伝統文化喪失への憂い→外部の思い上がり
4. まとめ 人類学-人間のおかれた状況をオープンな見方で考察する学問
      学際的(各種分野にまたがる)学問
5.     文化の多様性-根源的な共通点
      文化-常に変化、グローバル化-避けられない変化-分析により管理可能
      比較文化-文化(価値)の相対化→自国文化の発展
注意点補足
☆何を答えてよいか材料がノートから見つからないとき、
1)問題文に沿って解答してゆくことでノートの該当箇所を見つける― 問題文の単語を理解していることをアピールすると同時に考えも整理できる。例問題文「グローバル化」→解答「グローバル化とは現地文化から見た場合、市場開放などによる欧米の物資・文化の流入であるが、…」問題文「文化の多様性を脅かして」→解答「これにより現地の文化が大きな影響を受けた例が…」
2)最悪の場合: 自分の知識を使って解答 ― 英語の表現力・今までの努力をアピール
☆言葉使い: 主観的→客観的(I guess→It seems, I think→It can be said, I believe→It is clear)

Writing Questions
1. グローバル化は世界の文化の多様性を脅かしていますか?
考え方 「グローバル化」=「市場開放などによる欧米の物資・文化流入」が現地文化にどのような影響を及ぼしたかを考える。完全に現地文化が消滅した例もあれば、外来文化が「現地化」することにより完全に均一化しない例もあったのでその両方を書く。また、「脅かす」のネガティヴなニュアンスについては講義最後の教授の感想(文化喪失を外部の人は嘆くが現地の人は生活が便利になることの方が重要かもしれない(p.48 l.315-324))を使い、「多様性が失われているのは確かだがその善し悪しは誰にも分からない」という風に処理できる。
例 全く脅かしていないとは言えない。テキストにあった(p.35 l.53-54)ように、欧米人以外が欧米の服装をしていること自体が現地文化が失われている証拠である。/グローバル化による文化の均一化は個々の事例による。外来文化側が現地文化の中枢を破壊する場合は、社会構造を破壊されたYanamamo族の例のように完全に現地文化が消滅する。(p.43 l.106 – p.45 l.171) 千年王国運動はこのような現地文化消滅の危機に際して起こる。/(p.37 l.122 – 123) 一方で、日本ではマクドナルドの意味や食べ方が日本独自のものであるように外来文化が現地化する場合もある。(p.43 l.87 – 104) /講義にあるように経済活動やテクノロジーの進歩に伴う現地文化への影響は止められない流れなので(p.49 l.340 – 342)文化の均一化や現地文化の消失は避けられないため、文化の多様性は多少とも失われていると言わざるを得ない。ただし現地文化が失われることの是非は当事者と部外者では受け止め方が違うため一概に嘆くことはできない。

2. 政府から認可を得る為に民族は文化資本をどのように活用することができましたか?
考え方 「政府から認可を得る」からブラジルのKayapo族のダム建設中止の許可の件だと
分かるのでその部分のノートを使って解答する。「文化資本」はKayapo族の「西洋人が思っている現地人らしさ」であり、「活用」はこの点をうまくメディアを通してアピールしたこと。
例 ブラジルのKayapo族は彼らの住む地域へのダム建設中止を政府に訴える会議に伝統的衣装とメークアップで出席し、メディアを通して世界にアマゾンの熱帯雨林保存の重要性を訴えた。これにより世界銀行はダム建設への融資を止めた。教授は、彼らの概観は西洋人が期待する現地人の概観そのものだったので特にアピールが容易だったといっている。(p.46 l.233 – p.47 l.253)

3. グローバル化した世界において文化の果たす役割は何でしょうか?
考え方 グローバル化=均一化、文化=多様性と大きくとらえ、文化の多様性が均一化傾向にある世界にどのように役立つかを考える。テキストや講義で繰り返しでてきた文化が社会に果たす重要な役割をまとめる。また、講義の最後の比較文化の役割(価値観の相対化と自国文化の客観視を可能にする)も使える(p.49 l.349-354)。後数が足りない場合は自分の考えも付け加える。
例 グローバル化は文化を均一化する傾向があるが、均一化は発展を停滞させる可能性がある。この点において文化の多様性は発展に貢献する可能性がある。/まず文化は個々の社会構造の支柱となり成熟した社会を作る役に立つ。これは文化喪失が社会崩壊につながった例(Purari p.38 l.182-p.39 l222, Yanamamo p.43 l.106 –p.44 l.150))から逆に分かる。/また、輸入品の現地化や現地人らしさを生かしたグローバル化社会での生き残りなど、文化は社会・経済の活性化に役立つ。MacDonald’sの現地化や、Kayapo族のBoddy shoppeとの提携企画、Mayaの集約農業がブロッコリー栽培に適合した例などが挙げられる。(また、現地化された文化がグローバル化によって世界に広まる場合がある。カップヌードルは日本の発明品であるインスタントラーメンをアメリカ人がコップに入れて食べていたことからヒントを得て誕生した。これは現地化された商品が世界的なヒット商品になった例だ。)/また、教授の言っているように様々な文化を研究することにより、私たちは自国文化を省みることができ、自国文化が正しいとは限らないことが分かる。このようにして自2国文化の悪い面をなくし、異なる価値観を取り入れて各文化が発展してゆくことができる。(p.49 l.149 – 354)

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